昔は貯金が2倍になるのに12年間。今は7200年かかる?

昔は貯金が2倍になるのに12年間。今は7200年かかる?

さて、そんな高額の老後のお金、今までの日本人はどうやって運用していたのでしょうか?

それは、投資ではなく、預貯金で運用していました。ここは従来と現在の投資を考えるうえで、非常に重要なポイントです。いまの預貯金というと、利息がスズメの涙ほどもつきませんが、30年位前はすごかったのです。高い時で年に6%程度もついていたのです。

投資をしたことがない人からすると「6%ってすごいの?」という印象かもしれませんが、すごいのです!もしも現代に、元本が減る心配がないのに、運用利回りが6%の金融商品があったら、それはほぼ間違いなく、サギ商品です。

それくらいすごい利回りです。ちなみに、複利効果(増えた利息にさらに利息が付く状態)が生じる預貯金で元本が2倍になるのに必要な年数を求めるには、72÷利回りで求めることができます。たとえば、利回りが年6%の定期の預貯金で100万円を預けたとします。すると、72÷6=12年です。

つまり、12年で100万円は200万円に増えます。今から見ると、すごいでしょう?こんなにすごいのですから、一昔前は、普通の人は投資をする必要がそれほどなかったのです。退職したら、退職金などを銀行などに預けておくだけで、元本保証なのに毎年お金がしっかり増えていったのですから。こんな状況でしたから、あえて投資をする人は、利回りが6%程度ですと、やる気になりません。それもそうですよね。元本保証で利回りが6%もあるのですから。

そのため、昔の投資というと、利回りが大変に高いものを目指すスタイルの投資(短期売買や、お金を借りて元手より大きな取引をする、など)を指すことが主であったように感じます。

ですから、昔の人は「投資は(元本が減ることがあるから)危ないからやめなさい(預貯金で増えるから必要ない)」と言っていたのですね。では、いまの金利では、元本を2倍にするのに、どのくらいかかるのでしょうか?いま(2017年)は、預貯金の利回りが0.01%程度ですので72÷0.01=7200年ですね。ちょっと悪い冗談のような数字ですが、現実です。ほんの30年間くらいで私たちのお金の状況は大きく変わってしまったのです。

そして、いまの私たちがするべき投資は、昔の大変に高い利回りを追求するスタイルではありません。私たちが目指すべきは、かつての預貯金の6%程度を目指す、比較的着実な投資スタイルであるべきなのです(損をしない、というわけではありません)。そうです。昔といまでは、同じ「投資」という言葉でも、スタイルが違うべきなのです。まとめます。昔は普通の人は投資をする必要がありませんでした。ですが、いまは預貯金だけでは増えない時代なのです。普通の人にも、投資をする必要性が出てきています。