テクニカル分析のポイントをめちゃめちゃ詳しく解説します!

  • 2020年8月11日
  • 2020年6月29日
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四代目シャイニング丸の内です。今回は、テクニカル分析についてお話していきます。

テクニカル分析

テクニカル分析に固有の限界チャートパターンや数学に基づく指標は値動きの方向を信じがたいほど正確に予測できる。このことをすでに何らかの形で知っていなければ、あなたはおそらく今、この記事を読んでいないだろう。

実際、あまりにも正確に仕掛けのシグナルに従って買ったらそこが上昇トレンドの始まりだったり、売ったら下降トレンドの始まりだったりという経験をすることは珍しくない。これらのパターンは本物で、どの時間枠にも繰り返し現れる。そして、今日のように洗練された電子取引ツールがある時代にチャートパターンや指標を利用できれば、パソコンは絶え間なく利益を生むマシンに変わる可能性がある。しかし、同時に、チャートパターンや指標の性質に関連する心理には非常にやっかいな特徴があり、利益を生む可能性を最大限に利用するためには、その特徴に気づいて補強をする必要がある。

第一の特徴

テクニカル分析を構成する価格の幾何学パターンや方程式に従っても、「個々のトレードごとの予測」の信頼度は高くならない。高くなるのは、「一連のトレード全体としての予測」の信頼度であり、それが分かっても、個々のトレードで予測どおりの値動きになるかどうかは分からないし、そうなる確率も決まらない。パターンや指標が出す予測に従ってトレードをしたら勝てた、という経験をすると、パターンや指標を使えばほかのトレーダーたちのその後の動きが分かる、という印象を強く抱きやすい。

だが、それがどう見えようと、絶対にそんなことはない。テクニカル分析のパターンや指標が示しているのは、それらの予測方向に価格が動く可能性があるということだけだ。可能性とは、まさにその言葉どおりの意味だ。パターンが示しているのは、人数が不明なトレーダー――一人のことも、数人のこともある――が十分な注文を出したら、価格がパターンや指標の予測方向に動く可能性があるということだ。

だが、価格が予測と一致する方向に動くほどの数のトレーダーが市場に入ってこないか、彼らの注文数が不十分な可能性もある。また、不明な数のトレーダーが、パターンや指標の予測とは逆方向に価格を動かすほどの注文を出す可能性もある。これは、あるパターンが現れて、それを特定できたからといって、まだ何が起きるか分からない、という意味ではない。

そうではなく、最近の数回に図形か数式によるパターンが形成されたとき、値動きの方向にトレーダーが影響を及ぼしたことに基づけば、パターンとその後その後の結果には正の相関関係がある、という意味だ。それは、不明な数のトレーダーがヘッジや投機などのために、パターンの予測方向に価格が動くほどの注文を出したことを示している。パターンと結果との相関関係は一連の予測全体に基づくものであることを忘れないでほしい。一連の予測全体、すなわち予測のサンプルサイズは、正の相関関係が信頼できると判断できるほどに大きくなければならない。

それで、あるパターンが現れたときに分かることは、一連の予測のなかのどの一つの予測でも、必ずしもではないが望んでいた結果が得られる可能性があるということと、一連の予測全体で見ると望んでいた結果が得られる可能性がさらに高いということだけだ。この点を簡単に理解してもらうために、トレードとは無関係な例で説明しよう。ここに重さが均一のコインがあり、それを一〇〇〇回投げると、明白で紛れもないパターンが現れる。表と裏の出現数は比較的等しい分布をしている。

再び、一〇〇〇回投げても、同じパターンが現れるだろう。どの一〇〇〇回でも結果は一貫していて、表と裏の出現数はあまり変わりない。投げた回数が多いサンプルで表と裏がほぼ等しい分布であれば、統計的に信頼できる。もしも、コインを一〇〇〇回投げて、表と裏の分布の誤差が二~三%以内であるかどうかの賭けを申し込まれたら、私は二~三%以内であるほうに賭けて、毎回きっとその賭けに勝つだろう。

一方、コインを一〇〇〇回投げたときの一回一回で賭けるとなると、話はまったく変わる。投げるたびに表と裏を正しく予測するように、とだれかが言っても、私は試みようともしない。まして、それに賭けるなど論外だ。私が賭けないのは、たとえ多くの回数投げたときの表と裏の分布が五〇対五〇で信頼できるものであっても、一回一回の表と裏の出方はまったくランダムだからだ。ランダムというのは、表か裏が何回か続けて出る場合も含めて、表と裏のどんな組み合わせも可能だということを意味する。

そのため、一回一回投げたときの表か裏が出る確率は常に五〇対五〇でも、実際にどちらが出るかを正確に予測するのは極めて難しい、私がすぐあとで説明するひとつの大きな違いを別にすれば、テクニカル分析のパターンにも似た側面がある。テクニカル分析とは、売買注文の流れに埋もれている値動きから、統計的に有意な形で繰り返される値動きのパターンを見つけだすことだ

例えば、サンプルサイズが大きい一連の予測全体で、値動きの方向を七〇%は正しく、三〇%は誤った予測をするパターンが見つかったとする。しかし、コイン投げの例と同様に、どんな一連のパターンのなかでも、正しい予測と正しくない予測の分布はランダムである。信頼できる分析法を使って何をいつすべきかを指示されても、一連の予測内のどのひとつの予測が正しいかを知る方法は文字どおりない。理由は次のとおりだ。値動きが作り出す図形や数値のパターンは、トレーダーが売買注文を出すあらゆる理由を大きくまとめて総合した形を表している。

一方、そのパターンを見たトレーダーが個々の予測をした結果は、パターンの形成後に出された個々の売買注文が、注文の流れにどの程度の片寄りを生むかによって決まる。言い換えると、パターンの形成に加わったトレーダーすべてを総合した行動が予測を生み出す。一方、個々の予測に対する結果は、予測をしたあとに市場に入ってくる個々の売買注文の大きさで決まる。要するに、予測を生み出すのはトレーダーたちの集合的な行動だ。

一方、予測に対する結果を生み出すのは、総合されていない個々のトレーダーたちの行動である。個々の予測に対する結果はお互いにランダムである、なぜなら、一人のトレーダーが買いか売りの連鎖反応を引き起こすほどに大きなポジションを取るだけで、予測どおりの結果になるかどうかが決まるからだ。そして、その一人のトレーダーが買い注文か売り注文を出す理由は、予測を生み出したテクニカルパターンと何ら関係がある必要はない。

パターンや方程式は、個々のトレーダーたちすべて(特に、大量の注文を出す可能性があるトレーダー)の目的や意図を個々の予測ごとに考慮することはできない。パターンから予測されるのは、同様のパターンが形成されたときにトレーダーたちがどう動きそうかの確率である。一連の出来事のなかで個々の結果がランダムになるのは、だれでもギャンブルで経験した覚えがある。しかし、私たちに生まれながらに備わっている情報処理法を補正するには、覚えがあるというだけでは不十分だ。

一連の出来事に対して確率的に生じる結果に対応するとき、私たちの頭は生まれつき状況の実態をとらえるようには作られていない。例えば、私たちは二~三回続けて勝つか負けるかすれば、次のトレードの結果が分からないとはもちろん思わない。連勝していたら、次のトレードでも確実に勝てると思うだろう。連敗していたら、次のトレードでも絶対に損をすると思うだろう。私たちは今のこの瞬間を、過去の似ているか、一見すると同じ経験をした記憶に結びつけるように、脳に刻み込まれている。

このお決まりの反応と、分析の目的は次のトレードの結果がどうなるかを知ることだという通念が結びつくと、失敗して痛い思いをしないかぎり、テクニカル手法の売買シグナルに従って注文を出すのは非常に難しくなる。同じテクニカル手法を使って、二~三回続けて勝つ経験をしたら、当然ながら次の売買シグナルでも同じ結果になると間違いなく思うだろう。

分析がうまくいって連勝しているのに、シグナルが正しいかどうかを疑う理由などどこにもない。しかし、勝つと確信した瞬間に、損失のリスクはどうなるだろう。それは私たちの頭の中から消え去ってしまう。もちろん、注文の流れという観点からはそれが消え去ることはない!

同じテクニカル指標に従って、二~三回続けて負ける経験をしても、同様の思考回路が働くだろう。二~三回続けて負けたら、次に仕掛けのシグナルが点灯しても、勝ち目はないと感じる。私たちの頭はこの瞬間の状況を、過去二~三回の経験で失望したか裏切られたという感覚と自動的に結びつける。私たちは次のトレードではきっと負けると思い、おそらく動けないだろう。

私たちの頭は、状況が確率的な現実をありのままに処理できない。前に取り上げた例で、一連のコイン投げの中のある一回と次の一回の結果には何の関係もない、ということを指摘した。表か裏が何回続けて出ようと関係ない。次のコイン投げは常に独立した事象であり、直前に投げた結果とは無関係だ。テクニカル分析のパターンや指標の個々のシグナルの結果も、前のシグナルの結果とはまったく無関係かもしれない独立した事象である。

たとえ、そのシグナルが同一のパターンや指標で点灯していてもだ。あるシグナルと次のシグナルに関係があるためには、前のパターンか指標が現れたときに注文をして結果を生み出したのと同じトレーダーたちの少なくとも一部が、次のパターンか指標で売買シグナルが点灯したときに加わっている必要がある。同じトレーダーたちのどれだけが加わるつもりか、あるいは彼らが実際に何をするかはけっして分からない。

都合が良いことに、勝つためにそれを知る必要はない。実際、前にパターンか指標でシグナルが点灯したときに、注文を出して好ましい結果をもたらしたトレーダーたちが次のシグナルに加わらなくても、そのシグナルで勝つことはできる。コンピューター画面に向かってテクニカル分析をしているトレーダーにとって、一連のトレードのどのシグナルに従えば利益となりそうで、どれに従えば損をしそうかはけっして分からないし、それを見つける方法もない。

それが私たちの置かれている状況だ。先の例では、たとえ数回続けて負けたあとに数回続けて勝っても、結局は一連のトレード全体での勝敗の比率は七〇対三〇である。要するに、売買注文の流れは無秩序であるために、テクニカル分析の指標に基づくどの個々の予測も独立した事象であり、不確かで確率的な結果しかもたらさない。そして、私が確率的な結果というとき、自分の手法が一連のトレード全体で七〇対三〇の勝敗比率でも、その一連のどのトレードでも七〇%の確率で勝てると考えてはならない。そんなことは絶対にない。ここで第二の特徴が問題になる。